ご存じですか?インターネットと炭素排出量
今やインターネットは毎日の生活で欠かせないものとなっていますよね。
ネットでニュースを読んだり情報を集めたりするのは、印刷された紙の本や新聞を読むよりもエコな方法です。
(Credit: Getty Images/Javier Hirschfeld)
しかし、世界の人口の65.5%、つまり46.6億人がインターネットにアクセスできることを考えると、決して環境に優しいとは言えないようです。
パリを拠点とする気候シンクタンクであるシフトプロジェクトによると、携帯電話やPC等でのネット使用による二酸化炭素排出量は世界の温室効果ガス排出量の3.7%を占めています。これは航空業界の排出量を上回り、さらに2025年までに2倍になると予測されています。
例えば電子メールの二酸化炭素排出量は、スパムメールを一通送ると0.3g、通常の電子メールの場合は4g、添付ファイルまたは写真添付の場合は50g相当だそうです。
(Credit: Getty Images/Javier Hirschfeld)
では、最近人気のソーシャルメディアアプリはどうでしょうか。
英国の比較ウェブサイト、Compare the Market は、ソーシャル メディアアプリを使用したときにどれだけの二酸化炭素を排出しているかを調べることができる計算サイトを始めました。
リストにある各アプリに 1 日あたり何分そのアプリを使用するかを入力するだけで、そのアプリ使用による一日の二酸化炭素総排出量が計算されます。
その計算サイトによると、毎日利用するソーシャルメディアアプリを一分間使用した場合の二酸化炭素排出相当量(gCO2EQ)はTIKTOKが2.63gで一番多いそうです。その後Reddit、Pinterestと続きます。トップテ10は以下です。
(出典:Greenspector)
具体的な数字で記すと、
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TikTok: 2.63
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Reddit: 2.48
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Pinterest: 1.30
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Instagram: 1.05
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Snapchat: 0.87
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Facebook: 0.79
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LinkedIn: 0.71
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Twitter: 0.60
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Twitch: 0.55
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YouTube: 0.46
となるそうです。
Global Web Index July 2021によると、私たちはソーシャルネットワークに1日平均2時間24分費やしているそうで, 仮に先の10個のアプリケーションの平均炭素排出相当量(1.15 gEqCO2)を、ユーザーあたりの平均消費時間で予測すると、
ユーザー一人につき、で1日165.6gEqCO2が排出されることになります。 これは軽自動車で1.4km走行した場合に相当するそうです。
ネットによる炭素排出量を抑えるために私たちが出来る事は,
- 不要なメールのサブスクリプションから抜ける
- 不必要な”Thank you" メールを減らす
- ZOOM会議でビデオをオフにする
- 自撮り写真の送信を減らす
- Wi-Fiを利用したストリーミングを減らす
- たまには携帯電話をおいて、ネット以外の趣味やアクティビティーをする
などなど、たくさんあります。
出来る事からはじめませんか?
出典:Greenspector, Neowin, BBC, EARTH ORG